ワイルドターキー(Wild Turkey)は、その名の通り、野生の七面鳥がシンボルとなったアメリカンウイスキーの象徴的ブランドです。
最近、缶タイプでワイルドターキーのハイボールが発売されたことから、人気や注目度が上がっているようです。

今日はそんなワイルドターキーの歴史や味わい、そして多くの著名人に愛される理由について探ってみました。

歴史と誕生の物語

ワイルドターキーの歴史は、1940年代にまでさかのぼります。

当時のオーナーであるトーマス・マッカーシーが、趣味の七面鳥ハンティングにちなんで名付けられたとされています。

味わいとその特徴

気になるのがその味わいと香りではないでしょうか。

ワイルドターキーは他のバーボンに比べてトウモロコシの比重が少なく、大麦麦芽とライ麦の割合を多くする独自のレシピで造られています。

そういったことから、重厚でクセの強い、香りも高い味わいとなっています。
ワイルドターキーを好む方にとっては、他のバーボンは少し薄味に感じるかもしれませんね。

ワイルドターキーを愛した有名人

ワイルドターキーは、アメリカ大統領アイゼンハワーが愛飲していることから有名になりました。その他、ルーズベルト、クーリッジ、ジョンFケネディなども愛飲しており、なかでもクーリッジ大統領は机の中にいつもワイルドターキーを入れていたという逸話まで残っています。

そして、20世紀を代表する大スター、フランク・シナトラもこのウイスキーを愛していた有名人の一人。彼はワイルドターキーを愛するあまり、彼の本名である『フランシス・アルバート』と名付けたカクテルまで作っています。

ワイルドターキーは、彼にとって単なる飲み物ではなく、インスピレーションを生むための相棒だったのかもしれません。

そして、作家であり国際ジャーナリストの落合信彦氏もまた、ワイルドターキーの愛飲者の一人。

アサヒスーパードライのCMに出ていたことから、ビールの印象が強いかもしれませんが、彼の作品にはワイルドターキーがよく登場します。

落合信彦氏は作品の中でワイルドターキーの味わいを

「ワイルド・ターキーを飲むと、なんというかこう・・・神様にガーッと抱きしめられているような気持ちになる」

と表現していました。当時の読者の中には、彼にあこがれてワイルドターキーを飲むようになった方も多いかもしれません。

さて、このワイルドターキーは「ターキー」という名前通り、七面鳥が由来。そのため、今でも七面鳥はラベルに描かれてますが、最初は鳥の顔が正面を向いていたそうですよ。

それが怖くてかなり不評だったため、今の横向になったそうです。

次回、バーや自宅でワイルドターキーを楽しむときには、こちらで紹介したエピソードに思いを馳せながら一杯を味わってみてくださいね。





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