■目次
- クラフトウイスキーの魅力と特徴
- クラフトウイスキーとは
- クラフトウイスキーの魅力とは
- 小規模蒸留所(クラフトディスティラリー・マイクロディスティラリー)とは
- 山形県のクラフトウイスキーの特徴とこだわり
- 山形県にあるウイスキー蒸留所の数
- 山形県の酒文化とクラフトウイスキーの特徴は?
- 山形県のウイスキー蒸留所オススメ一覧
- 遊佐蒸溜所
- 月光川蒸留所
- ウイスキーの種類と飲み方あれこれ
- ウイスキーの種類とは?
- ウイスキーのオススメの飲み方
【この記事を書いた人】
アウグスビール株式会社
取締役COO 村井 庸介
店舗併設型クラフトビール工場の立ち上げ支援を行う。 1985年生まれ。慶應義塾大学を卒業して野村総合研究所に入社。 独立後、老舗クラフトビールのアウグスビールの坂本社長と出会い、クラフトビール造りにほれ込み株主となる。
1. クラフトウイスキーの魅力と特徴
クラフトウイスキーとは
ウイスキーとは、麦芽などを発酵させて樽で貯蔵して造る蒸留酒ですが、その中でも「クラフトウイスキー」とは、小規模な蒸留所で製造されるウイスキーのことを指します。
明確な定義があるわけではありませんが、クラフトビールと同様に、大量生産ではなく小規模な蒸留所で作られた個性的なウイスキーと言えるでしょう。
クラフトウイスキーのcraftには「手作業で作ること」「工芸」「技術」などの意味があり、職人が手作りしたウイスキーというニュアンスが含まれます。
クラフトウイスキーは、個性的で独創的なウイスキーが多く、一般的な大量生産ウイスキーとは異なる、独自の風味と品質が楽しめるのが魅力です。
クラフトウイスキーの魅力とは
クラフトウイスキーの最大の魅力は、その多様性と個性にあります。
小規模生産ならではの柔軟性を活かし、地元の原材料を用いたり、独自の造り方を採用したりすることで、他では味わえない個性的なウイスキーが楽しめるでしょう。
また、生産者の物語や情熱、その地域の想いが反映されていることも多く、ウイスキー造りの背景を知ることによって、より一層楽しめるという点もあります。
どこでも買える大量生産のウイスキーと違って、その地域・そのお店でしか味わえないウイスキーは、観光客や旅の土産にも人気です。
特別感のあるクラフトウイスキーは人気が高まっており、日本の高品質なジャパニーズクラフトウイスキーは外国人観光客にも注目されています。
ますますこれからもクラフトウイスキーへの注目が高まりそうですね。
小規模蒸留所(クラフトディスティラリー・マイクロディスティラリー)とは
小規模蒸留所とは、その名の通りクラフトウイスキーが造られる小規模の蒸留所のことです。
蒸留所は英語でdistilleryであることから、従来は「マイクロディスティラリー」と呼ぶのが一般的でした。
「クラフト」という言葉が使われるようになってからは「クラフトディスティラリー」と呼ばれることも増えてきます。
他にも、「小規模蒸留所」「クラフト蒸留所」「ウイスキー蒸留所」など様々な呼び名がありますが、これらの呼び方に明確な定義はありません。
ディスティラリーという言葉は一般的には馴染みがないかと思われますので、この記事では「ウイスキー蒸留所」と記載しています。
2. 山形県のクラフトウイスキーの特徴とこだわり
山形県にあるウイスキー蒸留所の数
山形県にあるウイスキー蒸留所は「2軒」です!(2024年9月現在、出典:JWIC)
どちらも飽海郡に存在します。
肥沃な土壌と清らかな水源が多く、農業が盛んな県であり、県内で作られた米や果実を酒造りに生かしている所が多いようです。
ウイスキー蒸留所は2軒と多くはないですが、酒造りに向いた環境ですから、今後の増えていくことと思われます。
山形県の酒文化とクラフトウイスキーの特徴は?
山形県は、東北地方に位置し、豊かな自然環境を持つ地域です。
特に、米作りが盛んであり、この地の豊富な水と寒冷な気候が、質の高い日本酒の生産を支えています。
山形の日本酒は、フルーティーで繊細な香りと、柔らかでなめらかな口当たりが特徴です。代表的な銘柄として「十四代」や「くどき上手」があり、これらは全国的に評価が高い酒です。
さらに、山形では地元のブドウを使ったワインの生産が盛んです。
ワイナリーが増え、特に山形産の果実を使ったワインが注目されています。
山形ではクラフトウイスキー蒸留所も2軒あり、今後も増えていきそうです。
3.山形県のウイスキー蒸留所オススメ一覧
遊佐蒸溜所
住所:山形県飽海郡遊佐町吉出字 カクジ田20番地
公式サイト・SNS:https://yuza-disty.jp/
山形初のジャパニーズウイスキーです。
運営会社の金龍は地元の清酒メーカー9社の共同出資によって1950年に誕生した会社です。
「爽」ブランドの甲類焼酎で広く親しまれています。
日本海沿岸の冷涼で程よい湿気を含んだ気候条件と、国交省の「水の郷百選」にも選ばれた鳥海山の伏流水が、遊佐のウイスキーの特徴です。
月光川蒸留所
住所:山形県飽海郡遊佐町菅里菅野37−14
公式サイト・SNS:https://gakkogawa.com/
がっこうがわ、と読みます。
2021年に設立した月光川蒸留所株式会社は、総合酒類カンパニーを目指すべく、新たにウイスキー製造・販売を行う楯の川酒造の子会社です。
山形県飽海郡遊佐町にて2023年秋に蒸留開始。現在25カ国超へと日本酒やリキュールの輸出を進めている楯の川酒造の販路を最大限に活用し、国内だけでなく需要の高まる海外へも積極的にウイスキーの販路を拡大していく予定です。
「庄内の良質で美しい水」を使ったウイスキーが特徴です。
4. ウイスキーの種類と飲み方あれこれ
ウイスキーの種類とは?
お酒には「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」がありますが、その中でもウイスキーは「蒸留酒」に該当します。
ウイスキーや焼酎などの「蒸留酒」はビールやワインなどの醸造酒に比べ、アルコール度数が高めになります。
ウイスキーの中でも、原材料や産地によっていくつかの種類に分類されます。
有名なウイスキーの種類を5つに分け、「5大ウイスキー」と呼ばれますが、その種類は以下の通りです。
- スコッチウイスキー:
スコットランドで製造され、少なくとも3年間樽で熟成されたもの。 - アイリッシュウイスキー:
アイルランドで製造され、通常、三回蒸留されていることが特徴。 - アメリカンウイスキー:
主にバーボン、ライ、テネシーなどがあり、独自の製法と厳格な法規に従って製造されます。 - カナディアンウイスキー:
一般的にマイルドで滑らかな口当たりが特徴。 - ジャパニーズウイスキー:
スコッチウイスキーの影響を受けつつ、独自の洗練された製法で知られる。
日本のウイスキーも、「5大ウイスキー」の1つとして親しまれているのですね。
ウイスキーのオススメの飲み方は?
ウイスキーの楽しみ方は多岐にわたりますが、代表的な飲み方を紹介しましょう。
- ストレート:
その名の通り、ウイスキーをそのまま飲む方法。ウイスキーの複雑な風味と香りを直接楽しめます。 - オン・ザ・ロック:
氷で割る飲み方です。氷を入れることで、味がまろやかになります。 - ハイボール:
炭酸割りの飲み方です。さっぱりとした飲み口になり、食事との相性も良くなります。 - カクテル:
ウイスキーを様々なリキュールやジュースと組み合わせてカクテルとして楽しむ飲み方です。多様な味わいが楽しめます。
ウイスキーには飲み方が豊富で、ウイスキーの種類やその日の気分、飲む環境によって選ぶことができるのが魅力です。
色々な飲み方を試しながら、自分好みの飲み方を発見できるのも楽しいですね。
是非、あなたのお気に入りのクラフトウイスキーを、お好きな飲み方で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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