ウイスキーに興味はあるけれど、詳しくはよくわからない・・
そんな方も多いのではないでしょうか。
銘柄を前にして「どう違うの?」と悩んだり、ラベルに書いてある言葉の意味がわからなかったり。
実はウイスキーは奥が深いお酒ですが、基本的な疑問を押さえておくだけで楽しみ方がぐんと広がります。
そこで今回は、「今さら聞けない」けれど知っておくと役立つウイスキーの豆知識を、Q&A形式でご紹介します。
Q1. ウイスキーの名前の由来は?

ウイスキーの語源は、ゲール語の「ウシュクベーハー(Uisge-beatha)」にあります。
意味は「生命の水」。
この言葉が時代とともに変化し、ウスケボー(Usquebaugh)、ウイスカ(Usqua)、ウスキー(Usky)を経て、今日のWhisky/Whiskeyという呼び名になりました。
ゲール族は古代ケルト民族の一部で、アイルランドからスコットランドへ渡った人々。
その末裔が今のスコットランド人やアイルランド人とされています。
ウイスキーの歴史は、まさに彼らの文化の歩みとともにあるのです。
Q2. WhiskyとWhiskeyの違いは?
綴りの違いは地域によるものです。
- スコットランド・カナダ・日本 → Whisky
- アイルランド・アメリカ → Whiskey
アイルランドからアメリカへ移住した人々が蒸溜所を作ったことから、この違いが根付いたと言われています。背景を知ると、ラベルを見るのがもっと楽しくなります。
Q3. なぜアルコール度数は40度/43度が主流なの?
日本のウイスキーはスコッチを手本に発展してきたため、度数もスコッチに倣っています。
イギリスでは19世紀に「75ブリティッシュプルーフ(約43度)」が標準とされ、
アメリカでは「80アメリカンプルーフ(約40度)」が基準に。
これが現在の40度・43度という主流の理由です。
各メーカーは、それぞれの商品に最適な味わいを考慮し、この範囲で度数を設計しています。
Q4. 瓶の容量が700mlなのはなぜ?

かつてはスコッチと同じ760mlや、日本酒由来の720ml(四合瓶)が主流でした。
しかしEUで700mlが標準規格として定められたことから、国際流通の観点で日本もこれに合わせるようになり、現在では700mlが主流になっています。
Q5. ラベルにある「加工者」「輸入者」「製造者」の違いは?
- 加工者 … 原産国でつくられた原酒を日本で瓶詰めした輸入製品
- 輸入者 … 原産国で瓶詰めされ、そのまま輸入された製品
- 製造者 … 製造から瓶詰めまで日本国内で完結した国産製品
同じウイスキーでもラベル表示によって背景がわかると、選び方の参考になりますね。
Q6. 「Non-chillfiltered(ノンチルフィルタード)」って?
ウイスキーは低温になると樽や麦芽由来の成分が析出し、白く濁ることがあります。
これを防ぐために一般的には冷却して濾過(チルフィルタード)します。
一方「ノンチルフィルタード」とは、あえて冷却濾過をせず、成分をそのまま残している製法。
濁りは出やすいですが、香味成分がそのまま保たれ、豊かな味わいを楽しめるのが特徴です。
Q7. コルク栓のウイスキー、保存の注意点は?

コルクは天然素材のため、横置きすると液体に触れて劣化しやすくなります。
そのためウイスキーは必ず「立てて」保管しましょう。
また直射日光、高温多湿、強い臭気のある場所も避けることが大切です。
コルクは時間が経つともろくなり、隙間から蒸発や漏れが起こる場合もあるため、できる限り早めに楽しむのがおすすめです。
Q8. ウイスキーやブランデーに賞味期限はある?
未開栓なら、アルコール度数が高いため長期間品質が安定します。
法律上も賞味期限表示の義務はなく、保存状態が良ければ数十年単位で保管可能です。
ただし古いボトルを開ける際は、色や香り、沈殿物の有無を確認しましょう。
開栓後は空気に触れることで徐々に香味が変化するため、早めに飲み切るのがおすすめです。具体的な期間は保管環境によって異なります。
Q9. 瓶で熟成するの?
ウイスキーはワインと違い、瓶詰め後に熟成は進みません。
最も美味しい状態で瓶詰めされているため、それ以上「良くなる」ことはなく、むしろ風味は少しずつ失われます。保存するより、開けたら楽しむのが正解です。
知るほどに美味しくなる一杯

ウイスキーは「大人のお酒」というイメージが強いかもしれませんが、基本的な疑問を知るだけでぐっと身近になります。
名前の由来に歴史を感じたり、ラベル表示の意味を知って選び方が変わったり。
保存方法や製法の違いを理解することで、これからの一杯が、ただ酔うためのお酒ではなく、歴史や文化を楽しむ時間に変わっていくかもしれません。
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