就任後、何かと注目される高市早苗首相はお酒がお好きだそうですね。

過去にテレビ番組では「冷酒とワインが好き」と言われており、日本ソムリエ協会の「ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)」でもあります。

そんな高市首相が憧れの政治家として語られることが多いのが、マーガレット・サッチャー元英首相。
“鉄の女”と呼ばれた人です。

サッチャー氏はウイスキー党だった

そんなサッチャー氏はかなりのウイスキー党だったようです。

その一方で体型管理も徹底していて、1979年の選挙前に使っていたとされるダイエット用紙には、「肉を食べる日だけウイスキー可。それ以外はアルコール禁止」
という、強い意志を感じられるメモが残っています。 

ウイスキーを“たしなむ”“楽しみの1つ”というより、自分のスイッチを入れるための道具として扱っていた感じがありますね。
ソーダ割り・氷なし、という潔さもまた、「鉄の女」といわれた彼女らしく感じられます。

「グレンファークラス105」と、もうひとつの本命

サッチャー氏が好んだウイスキーとして、よく登場するのが「グレンファークラス」。
グレンファークラス側の関係者が「彼女はグレンファークラスを楽しんでいて、おそらくお気に入りは15年だった」と語った記事があり、執務室に常備していた、なんて話まで。真偽はさておき、想像するとなんとなく絵になります。

そして、もうひとつ“鉄の女の象徴”として語られやすいのが、「グレンファークラス105」。
この「105」は英国式プルーフ表示に由来し、いまの表記に直すと60%相当。
ざっくり言えば「とにかく強い」。
1968年にカスクストレングスを出した先駆け、という文脈で語られることも多く、ブランド側もそこをストーリーとして押し出しています。 

味わいとしては、カスクストレングスらしい押しの強さがありつつ、シェリー樽由来のドライフルーツやナッツっぽさが、ちゃんと奥で支えてくれる感があります。
ただし、60%をストレートで真正面から受け止めるのは、かなり力技的な飲み方になります。

「サッチャーをイメージした一杯」はどう作る?

1)いちばんそれっぽい:ブレンデッド× ソーダ(氷なし)

ベルズに限らず、手に入りやすいブレンデッドでOK。ポイントは氷を入れないこと。
冷やしすぎると香りが閉じるので、ソーダで軽く伸ばして“香りだけ働かせる”。
「実務のための一杯」みたいな雰囲気が出ます。 

2)“鉄の女寄せ”をする:グレンファークラス105は「加水」が前提

おすすめは、ほんの少し水を足すこと。角が丸くなって、強さは残るのに香りがふわっとほどけます。カスクストレングス系の良さって、まさにここですね。 

3)秋冬の裏技:「お湯わり」

ホットウイスキーにすると、アルコールのトゲがゆるみ、シェリーの甘い香りが立ち上がってきます。
きんきんの辛口が“切れ味”だとしたら、60%の湯気は“包容力”。同じ辛口好きでも、夜の気温が下がると、体が求める方向が変わりますよね。

飲み物の温度は、意志の話でもある

強いお酒を「強いまま」飲む人もいれば、強いお酒を「薄めて使う」人もいる。
ソーダ割り、氷なし。 小さなグラスで、ゆっくり。

冬の夜は長い。

手ごわい印象のグレンファークラス105を好みの飲み方で、ゆっくり味わってみるものいいかもしれません。




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