ここ数年、世界から注目を集めている日本のウイスキー。


中でも「山崎」は非常に人気があり驚くほどの高額で取引されていますね。


そもそも、なぜこのウイスキーは「山崎」という名前になったのでしょうか。

「山崎」は、サントリーの創業者である鳥井信治郎が
「日本人の手で世界に誇る日本のウイスキーを作りたい」
という思いから始まったウイスキー。



「良質な酒は良質な水が生む」
「良い熟成は良い環境でしかできない」
という信治郎の信念のもと、
ウイスキーづくりに最適な土地を求めて日本全国を巡り、ようやく辿り着いたのが京都にある山崎という場所だったのです。


「山崎」は京都の土地の名前からきてるのですね。

山崎という土地は、昔から名水の地として有名だったようで、侘茶を大成させた千利休が山崎の水で秀吉にお茶を点ててふるまったとされています。



また気候的にも、霧が発生しやすい湿潤な気候。

この、水と気候の2つの条件が重なる山崎の土地柄がウイスキーの熟成に適していると判断したのでしょう。

1923年、山崎蒸留所の建設にかかり、意思を受け継いだ次男の佐治敬三の手によって、1984年3月シングルモルトウイスキー山崎が誕生することになったのです。




さて、「山崎」のラベルに書かれているロゴマーク。

これは佐治敬三の手によるものだということはご存知でしょうか。

佐治敬三が筆で書いた文字なのですが、「山崎」の「崎」という字をよく見てみて下さい。


デザイン性のある文字にみえますよね。

実はこちら、「寿」という字を使って「崎」を書かれているのです。


これは、サントリーの前身会社である「寿屋」だったことと、日本のシングルモルトウイスキーの門出を祝う気持ちを込めて書かれたとのこと。


1つのウイスキー誕生の過程には、色々な人の思いが詰まっているのですね。

「山崎」を飲む機会があれば、その時にはラベルを見ながら、鳥井信治郎や佐治敬三に思いをはせてみたいと思います。




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